大鏡の語り : 語り手と筆記者の位相(<特集>語り手の位相)

書誌事項

タイトル別名
  • Katari in Okagami : The Aspects of the Narrator and the Copyist(<Feature Articles>Aspects of the Narrators)
  • 大鏡の語り--語り手と筆記者の位相
  • オオカガミ ノ カタリ カタリテ ト ヒッキシャ ノ イソウ

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説明

大鏡における世継ら実体としての語り手の登場を物語史上の画期ととらえ、その意義を語り手と連動して浮上した筆記者の主体とあわせて考察した。特に口伝をもどき、パロディ化する世継の語りの手口と忽然と出現して姿を消す<異人>の肖像とを重ね、<権者>としての語り手と規定。また従来の研究史で不明瞭だった筆記者が妍子方の女房であることを解明し、その機能や意義を院政期の言語状況を逆手にとった虚構とからめて分析した。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 37 (1), 20-32, 1988

    日本文学協会

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