歌謡としての山上憶良臣罷宴歌

書誌事項

タイトル別名
  • Yamanoue-no-Okura's "Hien-ka" : A Song
  • カヨウ ト シテ ノ ヤマ ノウエ オクラ シンヒエンカ

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抄録

日本語の文字表記が可能になって以降も、宴席の場で即興で歌われる歌などは依然として歌謡的性格を保持していたと考えられる。従来、『万葉集』巻三・三三七番歌「山上憶良臣罷宴歌」は、題詞と第一句目(「憶良等者」)に示された作者名から、憶良個人の立場から歌われた歌と理解されてきたが、当時の宴を退出する際の歌のあり方と接尾語「ら等」の語義に注目することで、歌謡である当該歌の集団の歌としての性格を明らかにする。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 49 (2), 1-10, 2000

    日本文学協会

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