予兆するメディア : 転形期文芸における<風聞>の位相(<特集>古代文学における<風聞>)

書誌事項

タイトル別名
  • Rumor as the Prophetic Media : Its Role in the Development of Literature(<Special Issue>Rumors in Ancient Literature)
  • 予兆するメディア--転形期文芸における〈風聞〉の位相
  • ヨチョウスル メディア テンケイキ ブンゲイ ニ オケル フウブン ノ イソウ

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抄録

近世における「風説留」の研究がいうように、「風説」もしくは「風聞」は、政局的政治史や表象の文化史を切り裂く、より深い歴史の形成力とでもいうべきものを孕んでいる。折口信夫は、「最も力強いものは、盲目滅法に動いてゆく時に生れる」(「短歌小論」)と述べているが、この力は「風聞」が持つ力でもある。平安期において「風聞」の固有性は何よりも盲動する歴史を「予兆する」力にあったこと、そこから文芸が立ち上がる様相を探求してみたい。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 56 (5), 38-46, 2007

    日本文学協会

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