岩波文化人三木清の出発とその思想 : 出版・教養・公共圏(<特集>モダニズム期における社会と芸術の<交通>)

書誌事項

タイトル別名
  • The Birth of an "Iwanami" Intellectual Named Kiyoshi Miki : Publishing Business, High Culture, and the "Intellectual Sphere"(<Special Issue>Interaction between Society and Literature in the Age of Modernism)
  • 岩波文化人三木清の出発とその思想--出版・教養・公共圏
  • イワナミ ブンカジン ミキ キヨシ ノ シュッパツ ト ソノ シソウ シュッパン キョウヨウ コウキョウケン

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説明

一九二七年に発刊された岩波文庫は、新たな出版文化を象徴するものとなった。その企画編集に深く関わったのが、教養文化とモダニズム文化の両方を体現した新しい知識人三木清である。当時の三木の論文には、各時代・社会で共有された学問的意識を意味する「公共圏」の概念が繰り返し現われる。三木はそれをロゴス=言葉の両義的価値づけから切り離そうとした。こうした操作は、教養文化を商品として流通させる三木の思想実践に深く関係している。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 58 (11), 13-23, 2009

    日本文学協会

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