神歌と憑依 : 宮古島狩俣の神歌を対象に(<特集>言語とシャーマニズム)

書誌事項

タイトル別名
  • Kamiuta and Possesion : Sacred Songs at Karimata of the Island of Miyako-jima(<Special Issue>Language and Shamanism)
  • 神歌と憑依--宮古島狩俣の神歌を対象に
  • シンカ ト ヒョウイ ミヤコジマ カリマタ ノ シンカ オ タイショウ ニ

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抄録

憑依によって発せられた不完全な神託が、次第に固定化・様式化されたものが共同体で伝承される神歌である、という文芸史観がある。そのために、神歌前史として「憑依の神託」が常に想定され、現在伝承されている神歌の諸表現は、いにしえの憑依表現の残存としてとらえられることになる。しかしわれわれが前提とできるのは、演唱されることによってのみ現存する神歌だけである。憑依はそれに先駆けては現存しない。われわれはここから出発し、神歌と憑依との関係を根底から探求しなおすことを試みる。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 48 (5), 21-31, 1999

    日本文学協会

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