『地神経』と<五郎王子譚>の伝播 : 地神盲僧の語り物と土公神祭文・五行神楽の古層(<特集><偽書>の中世)

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • History of Jishinkyo and Goro-Oji-tan : Blind Monks' Narrations and the Origin of "Dokushin-saimon" and "Gogyo-kagura"(<Special Issue>Apocryphal Writings in the Middle Ages)

抄録

九州を中心とする西南日本の盲僧が琵琶を弾奏しながら語った『地神経』は、朝鮮の盲覡(読経師、経巫)が読誦した『地心経』と、ほぼ同一の疑偽経典である。日本では土佐のいざなぎ流や奥三河の大土公祭文をはじめ、各地の土公神祭文や五行神楽の詞章にみられるように、その釈文は<五郎王子譚>として広く流布した。本稿では、天文暦数や陰陽五行説、中国の盤古説話などを包摂しながら、重層的な展開をみた、語り物としての軌跡を、中世社会のなかに位置づけることを試みた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 47 (7), 33-44, 1998

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205778164736
  • NII論文ID
    110009910012
  • DOI
    10.20620/nihonbungaku.47.7_33
  • ISSN
    24241202
    03869903
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ