音のある風景 : 『古今和歌集』仮名序を起点に(<特集>中世文学における「音」・「声」)

書誌事項

タイトル別名
  • The Landscapes with Sounds : Sounds in Kokin-waka-shu-kanajo and Other Writings of the Heian Period(<Special Issue>Sounds and Voices in Medieval Literature)
  • 音のある風景--『古今和歌集』仮名序を起点に
  • オト ノ アル フウケイ コキン ワカシュウ カナ ジョ オ キテン ニ

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説明

平安文学において<音>は、どのような場面に、どのような意義を付与されて表現されているだろうか。本稿は、そうした問題について基本的な考察を試みる。具体的には、『古今和歌集』仮名序の冒頭部にあらわれる「花に鳴く鶯、水に住むかはづの声」をはじめ、『紫式部日記』冒頭部にあらわれる「不断の御読経の声々」「例の絶えせぬ水のおとなひ」といった<音のある風景>をとりあげる。そして、これらの<風景>が、当時の貴族の屋敷と庭園に込められた思想を色濃く反映していることを明らかにする。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 53 (7), 1-10, 2004

    日本文学協会

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