末摘花考 : 霊性・呪性をめぐって(<特集>古代文学の<霊性(スピリチュアリティ)>)

書誌事項

タイトル別名
  • Suetsumuhana, the Spiritual and Magical Woman in Genji-monogatari(<Special Issue>"Spirituality" of Ancient Literature)
  • 末摘花考--霊性・呪性をめぐって
  • スエツムハナ コウ レイセイ ジュセイ オ メグッテ

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抄録

『源氏物語』の中で一人際だつ異形の女君末摘花について、改めてその人をめぐる霊性・呪性という観点から考察する。「普賢菩薩の乗物」、つまり象の鼻を持つ女君末摘花に関して、これまで醜女の呪力を中心に様々に言及されてきた呪性、霊性の問題を、今一度総合的に捉え直すことにより、末摘花の巻から蓬生の巻への人物像の「変貌」、また玉鬘の巻以降の点描の位相等の意味、さらに光源氏との関係、対峙を通して『源氏物語』世界に末摘花のもたらしたものを浮かび上がらせようとする試みである。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 54 (5), 36-46, 2005

    日本文学協会

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