-
- 米井 力也
- 大阪外国語大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Bible for Japanese Christians : How They Translated "Publican"(<Special Issue>The "Sacred" in the Middle Ages)
- キリシタンの聖書--「徴税人」の翻訳をめぐって
- キリシタン ノ セイショ チョウゼイジン ノ ホンヤク オ メグッテ
この論文をさがす
抄録
新約聖書の「徴税人」が差別された存在であったことは十六世紀の日本人には知られていなかったため、聖書翻訳にあたってキリシタンの宣教師はその訳語を工夫しなければならなかった。『バレト写本』ではラテン語訳聖書のpublicanusに基づきつつ、「プブリカノ」というポルトガル語からの借用語を用いる一方で、「悪人」「罪人」といった意訳もある。これは罪人にこそ救いがもたらされるというイエスの姿勢を示すための試みだった。
収録刊行物
-
- 日本文学
-
日本文学 45 (7), 57-64, 1996
日本文学協会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205779290880
-
- NII論文ID
- 110009914601
-
- NII書誌ID
- AN00197092
-
- ISSN
- 24241202
- 03869903
-
- NDL書誌ID
- 3993185
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可