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- 山本 欣司
- 弘前大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Reading Wahei Tatematsu's "Umi-no-inochi"
- タテマツ ワヘイ ウミ ノ イノチ オ ヨム
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抄録
小学校六年国語教材「海の命」は、教師用指導書や実践報告等を見る限り、父を殺された太一が、「父を破った瀬の主」を捕らえ父を乗り越えようとするものの、瀬の主を「海の命」と見ることで認識を転換し、共生を選ぶ物語として教授されているようである。しかし、太一から殺意が感じられず、瀬の主への恨みも読み取れないこと、太一の出会ったのが「父を破った瀬の主」かどうか確定できないことなどから、そもそもこの小説は復讐譚的枠組みとは無縁であると考えられる。作品に突然の転回をもたらしたのは、太一がそれまで抱いてきた瀬の主への憧憬であり、海への畏敬の念であった。「海の命」は、与吉じいさの後継者としての太一の生が描かれた作品である。
収録刊行物
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- 日本文学
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日本文学 54 (9), 52-60, 2005
日本文学協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205779468160
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- NII論文ID
- 110009894744
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- NII書誌ID
- AN00197092
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- ISSN
- 24241202
- 03869903
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- NDL書誌ID
- 7478173
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可