宗養の付句

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タイトル別名
  • Sōyō's Poetical Performance
  • ソウヨウ ノ ツケク

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抄録

<p>連歌会には、上手な作者だけでなく初心者や、ただ「読み・書き」の能力があるだけで、古典の知識の少ない作者も参加していたと推測される。そのような人々に対して、一六世紀を代表する連歌師宗養は、平易な句や、今までの流れを一転させるような鮮やかな句、また滑稽な内容の句などを詠み、参加者を飽きさせないよう心がけていた。古典の知識が必要な句の場合は、『伊勢物語』や『源氏物語』などの有名な場面を多く用いた。こういった詠み様は、近世の俳諧に見られる特徴と類似したものである。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 62 (1), 25-34, 2013

    日本文学協会

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