上田秋成『諸道聴耳世間狙』と歌舞伎

書誌事項

タイトル別名
  • The <i>Kabuki</i> Style of <i>Shodō-kikimimi-seken-zaru</i>: Ueda-Akinari and Ichikawa-Danjūrō
  • 上田秋成『諸道聴耳世間狙』と歌舞伎 : 團十郎を中心に
  • ウエダ アキナリ 『 ショドウ キキミミ セケンソ 』 ト カブキ : ダン ジュウロウ オ チュウシン ニ
  • ――團十郎を中心に――

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抄録

<p>『諸道聴耳世間狙』(明和三年刊)の演劇からの影響については、従来、最新の演劇の当て込みとされてきた。しかし『世間狙』には、それだけではない役者や舞台の取り込み方が見受けられる。特に、既に没していた二代目團十郎を強く意識している点は、当時の元禄・享保懐古の風潮に沿ったものでもあった。また、その演劇利用の方法には、当て込むことが主たる目的ではなく、あくまで素材の一部でしかない秋成の執筆姿勢が表れていると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 62 (4), 43-52, 2013

    日本文学協会

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