側胸部有茎穿通枝皮弁による再建を併用した乳房温存術

書誌事項

タイトル別名
  • Immediate Partial Breast Reconstruction with Lateral Chest Wall Perforator Flaps

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説明

<p>乳房温存療法は乳癌に対する標準治療として確立されているが, 切除範囲が広範になれば十分な整容性を保つことがむずかしい症例もある。われわれはこれらの症例に側胸部有茎穿通枝皮弁による再建を併用した乳房温存術を行い, 乳腺切除量と整容性について従来法と比較した。対象は2011年10月から2015年3月までに同手術を施行した外側領域の乳癌18症例で, 平均切除標本重量および体積は127.4g, 128.4mlであった。これは同時期の再建を併用しない乳房温存術の平均値49.1g, 47.7mlの2倍以上であった。平均採取皮弁重量は158.3g, 使用穿通枝の本数は平均1.8本であった。皮弁の部分壊死を2例に認めた。断端陽性を2例に認め, 1例は追加切除, 1例はブースト照射で対応した。観察期間中央値は27ヵ月で局所再発は認めていない。本法は従来法では整容性保持困難な温存希望症例に対する選択肢の一つと考えられた。</p>

収録刊行物

  • Oncoplastic Breast Surgery

    Oncoplastic Breast Surgery 2 (1), 6-11, 2017

    一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

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