<見えないもの>を掘り起こす : 山田詠美『海の方の子』における試み(<特集><文脈>を掘り起こす-文学教育の挑戦-)
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- 相沢 毅彦
- 早稲田大学高等学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Uncovering the Invisible Context : Reading Eimi Yamada's "Umi-no-hou-no-ko"(<Special Issue>Uncovering Contexts: An Attempt of Literary Education)
- <見えないもの>を掘り起こす--山田詠美『海の方の子』における試み
- ミエナイ モノ オ ホリオコス ヤマダエイミ ウミ ノ ホウ ノ コ ニ オケル ココロミ
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抄録
本稿では、「<文脈>を掘り起こす」とはどのようなことなのか、山田詠美『海の方の子』を通して考えていく。その際、九歳の頃の久美子によって体験された物語とそれを語る「現在」の「生身」の語り手である久美子との「語り、語られる」関係や、「生身」の語り手である久美子をさらに対象化する視点からの捉え直し、また「他者」についての考察等を行う。それらのことを通して、それまで見えなかったものを浮かび上がらせ、「<文脈>を掘り起こす」試みとする。
収録刊行物
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- 日本文学
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日本文学 58 (8), 44-54, 2009
日本文学協会