アメノウズメの<神がかり>・<わざをき> : 天岩戸と天孫降臨

書誌事項

タイトル別名
  • "Kamigakari" and "Wazawoki" : Ame-no-Uzume's Dancing in the Myths of Amano-iwato and Tenson-korin
  • アメノウズメの〈神がかり〉・〈わざをき〉--天岩戸と天孫降臨
  • アメノウズメ ノ カミ ガカリ ワザ オ キ アマノ イワト ト テンソン コウリン

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抄録

天岩戸と天孫降臨神話に記述されたアメノウズメの所作である<神がかり>、<わざをき>に焦点を当てると、天岩戸でのウズメの所作は書紀の<神がかり>の表記やアマテラスとの問答などから、ことばによる<神がかり>が内包されており、天孫降臨のウズメの所作はサルタヒコの「神名顕し」を促し、天岩戸でのアマテラスの「神顕し」と対応する。ウズメの所作は天岩戸では一方で<わざをき>とも記されているが、<わざをき>は本質的には制度化されない混沌性を抱え込んでおり、それが<神がかり>と通じる点である。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 60 (2), 1-10, 2011

    日本文学協会

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