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- 平井 清子
- 北里大学一般教育部
書誌事項
- タイトル別名
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- The Challenge of Fostering Cognitively Demanding English Communication Skills in the Japanese High School System
- The challenge of fostering cognitively demanding English communication skills in the Japanese high school system: insights gleaned from an analysis of secondary education in the United States
- Insights gleaned from an analysis of secondary education in the United States
- アメリカの中等教育の分析から
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抄録
現在の日本の英語教育において、国際社会で通用する高い英語力を養成することは重要な目標である。国際社会で英語が共通言語として使用されている中で要求されるのは、「外国語」として学ぶ教室での「英語」ではなく、意思疎通の手段としての「言語」としての「英語」である。 <br> このような観点で言語教育の質と内容を考え、本稿では高等学校の英語教育において、これまでのように言語知識の習得に焦点を当てるのではなく、Cummins(1984)の提唱したCALP:Cognitive Academic Language Proficiency(学習言語能力)の概念を、バイリンガリズムの視点から考察し、思考を伴う言語発達の必要性を提示した。ここでは、米国の高等学校で行われている英語(国語)と社会科という、いわゆる教科の授業を参与観察し考察をした。さらに、参与観察をした二つの高校で教育を受けた日本人の卒業生、つまり、日米を行き来し両方の教育を受けた経験のある日本人生徒達への質問紙調査・面接結果を検討し、両者の授業・学習形態の違いを分析し、それらが学習者に及ぼす英語習得への影響と効果を探った。 <br> 参与観察をした米国の授業では、認知的要求度の高いコミュニケーションスキルを培い、同時に批判的・分析的能力を育てる「ディスカッション」が活動の主流をなしていた。アカデミックな内容について、高い思考力を伴う分析的な言語活動というCALPの概念に基づき、Vygotskyの「発達の最近接領域」の概念で裏付けられる共同学習に根差した、このような活動は、言語を使用して思考を可視化することでより深い思考を促し、第二言語としても英語(言語)が効果的に習得されている側面があることが提示された。 <br> 認知的に深い思考を要求する、批判的、分析的に比較・評価・判断をし、モチベーションを高める教材として、内容重視の授業(CBI)、つまり、他教科と統合された英語の授業が提案できる。思考を伴う言語発達においては、読むこと、書くことにも充分重きを置くべきであり、資料や教室での「ディスカッション」に基づいて各自が意見を「ライティング」する過程の中で、生徒は自分自身の理解を明らかにし、論理的思考力や批判的思考力を培い、高い英語力を育てる可能性が大きいことを示唆している。
収録刊行物
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- 北里大学一般教育紀要
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北里大学一般教育紀要 15 (0), 43-66, 2010-03-31
学校法人 北里研究所 北里大学一般教育部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205782651008
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- NII論文ID
- 110007808890
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- NII書誌ID
- AA11331967
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- ISSN
- 24240125
- 13450166
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- NDL書誌ID
- 10773826
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可