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- 栗田 岳
- 東京成徳大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Blossoms Fall in a Flurry : Mu-type Auxiliary Verbs and "Conceptualization"
- シズココロナク ハナ ノ チル ラ ム ムケイ ジョドウシ ト セツソウ
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抄録
連体形終止、及び、連体形+ヨの終止には、述語にム・ラム・ケム(=ム系)を持ちつつ、推量・意志の文とは解しがたい例を見るが、それらは、以下の2類に区分される。・I類言語主体の推量・意志の作用とは関わりなく構成される未来事態を表すもの。・II類言語主体にとって、本来在るはずの姿とは齟齬する既実現の事態を表すもの。I類に表される未来事態とは、言語主体に思い描かれることによってのみ存在する事態である。一方、II類の言語主体は、本来在るはずの姿と齪齬する事態に惑い、改めてその存在を思い描くものと考えられる。以上より、これらI類・II類のム系は「事態が現実世界に存在することを思い描く」作用(=「設想」)を担う形式であると結論する。
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 7 (1), 16-31, 2011
日本語学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205786391040
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- NII論文ID
- 110008672908
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 10955728
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可