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- 川瀬 卓
- 九州大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- The Development of the Modal Adverb nanimo
- ジョホウ フクシ ナニモ ノ セイリツ
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抄録
現代語の「なにも」には、数量詞相当のものと叙法副詞のものがある。本稿は、叙法副詞「なにも」の成立に重点を置いて「なにも」の歴史的変化について考察し、次のことを述べた。1)「なにも」は、まず否定との結びつきを強めながら数量詞用法が成立した。近世後期には否定との結びつきが強い制約となる。また、近世の「なにも」は「なし(ない)」を述語とした非存在文で用いられることが多い点が特徴的である。2)「なにも」が現れる非存在文のうち、事態の非存在を表すものは、不必要の意味合いを帯びる場合がある。叙法副詞「なにも」は、そのような例をきっかけとして近世後期に成立した。そして、事態への否定的判断を表すさまざまな形式と共起するようになる。
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 7 (2), 32-47, 2011
日本語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205786408704
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- NII論文ID
- 110008749833
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 11058872
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可