書誌事項
- タイトル別名
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- The Difference between Subjective Security and Fear of Crime
- 地域防犯事業が体感治安と犯罪不安に及ぼす効果の研究 : 千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として
- チイキ ボウハン ジギョウ ガ タイカン チアン ト ハンザイ フアン ニ オヨボス コウカ ノ ケンキュウ : チバケン コンビニ ボウハン ボックスモデル ジギョウ オ ジレイ ト シテ
- 千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として
- A Case Study of Effects of a Community Crime Prevention Project
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説明
従来,わが国の犯罪情勢が論じられるにあたって,人びとの意識を表すものとして「体感治安」や 「犯罪不安」という語が用いられてきた.新聞や行政文書においては「体感治安」が用いられ,学術研 究においては「犯罪不安」が主たる研究対象とされてきたが,これらの差異には関心が向けられてこ なかった. 本稿は,千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として,この事業が地域住民にもたらした 体感治安とリスク知覚・犯罪不安に対する効果を分析する.異なる2地点で実施された同事業の事前 と事後の2回,地域住民に対する調査が実施された. 分析の結果,同事業は概して体感治安の向上をもたらしたが,部分的に犯罪リスク知覚と犯罪不安 の上昇が観察された.これらの結果から,「体感治安」と「犯罪不安」は異なるものであることが明ら かになった.防犯事業を評価する際には,犯罪不安と体感治安の両者を測定することが必要であるこ とが論じられた.
収録刊行物
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- 犯罪社会学研究
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犯罪社会学研究 41 (0), 80-97, 2016
日本犯罪社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205786772096
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- NII論文ID
- 130006191164
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- NII書誌ID
- AN00206207
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- ISSN
- 24241695
- 0386460X
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- NDL書誌ID
- 027777860
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可