地域防犯事業が体感治安と犯罪不安に及ぼす効果の研究

書誌事項

タイトル別名
  • The Difference between Subjective Security and Fear of Crime
  • 地域防犯事業が体感治安と犯罪不安に及ぼす効果の研究 : 千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として
  • チイキ ボウハン ジギョウ ガ タイカン チアン ト ハンザイ フアン ニ オヨボス コウカ ノ ケンキュウ : チバケン コンビニ ボウハン ボックスモデル ジギョウ オ ジレイ ト シテ
  • 千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として
  • A Case Study of Effects of a Community Crime Prevention Project

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説明

従来,わが国の犯罪情勢が論じられるにあたって,人びとの意識を表すものとして「体感治安」や 「犯罪不安」という語が用いられてきた.新聞や行政文書においては「体感治安」が用いられ,学術研 究においては「犯罪不安」が主たる研究対象とされてきたが,これらの差異には関心が向けられてこ なかった.  本稿は,千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として,この事業が地域住民にもたらした 体感治安とリスク知覚・犯罪不安に対する効果を分析する.異なる2地点で実施された同事業の事前 と事後の2回,地域住民に対する調査が実施された.  分析の結果,同事業は概して体感治安の向上をもたらしたが,部分的に犯罪リスク知覚と犯罪不安 の上昇が観察された.これらの結果から,「体感治安」と「犯罪不安」は異なるものであることが明ら かになった.防犯事業を評価する際には,犯罪不安と体感治安の両者を測定することが必要であるこ とが論じられた.

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