若年層の日常会話における「トイウカ」の使用 : 縮約形「てか・つか」に注目して

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the Usage of Toyuka Based on the Data of Everyday Conversation by Young People : Focusing on Contracted Forms Teka and Tsuka
  • ジャクネンソウ ノ ニチジョウ カイワ ニ オケル 「 トイウカ 」 ノ シヨウ : シュクヤク ケイ 「 テ カ ・ ツ カ 」 ニ チュウモク シテ

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説明

本稿は,若年層による日常会話をデータとし,「トイウカ」の使用を分析した。分析の結果,「トイウカ」の用法は発言改正用法(<暫定提示><言い換え><譲歩補足>)と話題調整用法(<話題導入><話題維持>)に分類できること,種々の形式のうち縮約形「てか」が出現数と使用者数が最多であること,テ系では発言改正用法より話題調整用法のほうが「てか」の割合が高く,ツ系でも発言改正用法より話題調整用法のほうが「つか」の割合が高いことを明らかにした。分析結果にもとづき,縮約形「てか・つか」の使用に関して「単純化(simplification)」の傾向を指摘した。また,広義文法化の立場から「トイウカ」が文法化の一事例として位置付けられることを主張した。

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