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- 安田 恵美
- 大阪市立大学都市研究プラザ
書誌事項
- タイトル別名
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- The Right to Die out of Prison
- ジュケイシャ ニ オケル 「 ヘイ ノ ソト デ シヌ 」 ケンリ
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抄録
終末期にある受刑者においては,その後,刑の執行停止を用いて「塀の外での死」を迎える者と,拘禁が継続され「塀の中での死」を迎える者がいる.この点,実務では,出所後の受け皿が見つかるか否か,という点が重要視されているようである.とりわけ,出所後の受け皿の確保が困難なのは,いわゆる「社会的排除状態」にあった者である.彼らについては,社会で孤独死するよりも,簡単な葬儀もしてもらえる「塀の中での死」の方が幸せなのではないか,とすら言われることもある.しかしながら,「死」という人生最後の局面においてすら「市民」としてではなく,「受刑者」であることが優先されている現状は,受刑者の尊厳を著しく傷つけるものではなかろうか.それゆえ,一部で行われている刑の執行停止により「塀の外での死」を確保するという試みは,終末期にある受刑者すべてに対してなされる必要があろう.しかしながら,この点に関する議論はほとんどなされていない.本稿は治療を理由とした刑の執行停止という制度を用いて「塀の外で死ぬ権利」を保障する試みがなされつつあるフランスに目を向け,受刑者の「塀の中での死」に対する議論の必要性を強調するものである.
収録刊行物
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- 犯罪社会学研究
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犯罪社会学研究 38 (0), 170-185, 2013
日本犯罪社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205788138112
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- NII論文ID
- 110009674479
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- NII書誌ID
- AN00206207
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- ISSN
- 24241695
- 0386460X
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- NDL書誌ID
- 024938037
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可