-
- 高木 千恵
- 関西大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- On the New Sentence-Final Particle -kunai Used by Young Speakers of Kansai Dialect
- カンサイ ジャクネンソウ ノ モチイル ドウイ ヨウキュウ ノ ブンマツ ケイシキ クナイ ニ ツイテ
この論文をさがす
抄録
関西若年層が使用する文末形式クナイについて,自然傍受による用例収集と大学生対象のアンケート調査をもとに,韻律的・形態的・構文的特徴および文法的意味を中心に考察した。イ形容詞の否定疑問形式に由来するクナイは,疑問上昇調のイントネーションを伴い,主として動詞の基本形に後続することが多い。意味的には本来の<否定>としての機能を失っており,<同意要求>に特化したモダリティ形式である。関西におけるこのようなクナイの成立には,動詞述語の二重否定(疑問)形式であるンクナイ・ヘンクナイがすでに定着していたこと,および<同意要求>にコトナイという形式が使われていたことが関わっている。また,クナイを東京のことばと捉えている話者がおり,東京語化に対する抵抗感がクナイの浸透を阻む可能性もある。
収録刊行物
-
- 日本語の研究
-
日本語の研究 5 (4), 1-15, 2009
日本語学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205788271616
-
- NII論文ID
- 110007593052
-
- NII書誌ID
- AA11998386
-
- ISSN
- 21895732
- 13495119
-
- NDL書誌ID
- 10449271
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可