Do We Have to Compete in Doing Educational Research?

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  • 戦略・戦術という視座への希望と懸念 : 研究活動は「戦い」なのだろうか(司会論文,教育思想の解釈をめぐる戦略・戦術と倫理,フォーラム3)
  • 司会論文 戦略・戦術という視座への希望と懸念--研究活動は「戦い」なのだろうか
  • シカイ ロンブン センリャク センジュツ ト イウ シザ エ ノ キボウ ト ケネン ケンキュウ カツドウ ワ タタカイ ナ ノ ダロウ カ

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教育思想(史)研究と「教育現実」とが乖離しているという危機感を携え、岡部会員は「教育思想を読み解く」ことがそのままで「教育現実にかかわる」ことになるような読解の可能性を探る。解釈学の方法の変遷を辿り、その現状と課題を解き明かすなかで、コンテクストをめぐる問題意識のもと、岡部論文がセルトーやシャルチエらから導き出した「戦略・戦術」という視座は、「教育思想読解」と「教育現実」との今日的なかかわりを新たに開く力を持つだろう。しかし、「戦い」や「争奪」のイメージを抜き差し難く含むこの視座は、私たちを教育思想読解へと促すものの核心を語るに果たしてふさわしいだろうか。人間の生死の根源に触れる場とかかわって教育が存在することに対する圧倒的な驚きと抑えがたい悲哀の感覚に、教育への関心の起源をみることが許されるなら、教育思想読解は、「戦い」や「争奪」には加わらず、「祈り」と「祝福」の途を求めるだろう。

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