火星ペネトレータによるネットワーク観測(特集「月惑星探査の来たる10年:第二段階のまとめ」)

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Martian surface and internal structure by multiple penetrator probes (Special issue: Planetary exploration in a coming decade activity: Reports of 2nd stage)
  • 火星ペネトレータによるネットワーク観測
  • カセイ ペネトレータ ニ ヨル ネットワーク カンソク

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抄録

多点ネットワークを構成して火星表層環境および内部構造を観測するペネトレータミッションを提案する.現在の火星内部で生じているダイナミクスを反映する地震活動度と熱的状態を調査するとともに,地球型惑星の分化過程を反映する地殻-上部マントル構造と固体内部から表層および大気層への物質輸送過程に関する知見を得ることを目的とする.ペネトレータモジュールは突入速度300m/secで火星表層下2〜3mに潜り込むプローブ本体に,耐熱シールドと空力減速機構の役割をする膜面展開型柔構造エアロシェルを統合することで小型軽量なシステムを構成する.周回衛星から分離された4機のペネトレータは,火成活動の可能性が指摘されるElysium地域に最大300km間隔のネットワークを構成して地震観測や熱流量観測を行う.一方,柔構造エアロシェルには圧力計,温度計,磁力計,カメラを搭載して大気突入時のモニタリングを行う.

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参考文献 (15)*注記

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