近代批判とディシプリンの制度化 : 教育思想史の研究会から学会への転換期に何が語られたのか(第II部 拡張と格闘: 歴史的視点と「古典」の読み直し)

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タイトル別名
  • Criticizing Modernity and Institutionalization of Disciplines : What did we discuss in the Transitional Period from "Kenkyukai" (History of Modern Educational Thought Circle) to "Gakkai" (History of Educational Thought Society)?

抄録

1997年、「近代教育思想史研究会」は、それまでの活動実績を基盤として、「教育思想史学会」となった。本稿のねらいは、『近代教育フォーラム』の第4号(1995年)から第6号(1997年)までを読み直すことをとおして、当該の時期に何が語られたのかを学会化という視点から鳥瞰することにある。学会となることによって、その集団に一般に求められるようになる条件をめぐる議論の揺れが、とりわけ研究会から学会へと移行した1995年から97年までの時期に増幅した、ということが点滅してくるように思われる。この時期にあらわれたのは、第一に、研究者集団の存在意義(理論的実践の効用)をめぐる問いであり、第二に、方法論をめぐる問いであり、そして第三に、集団としての自己同一性(アイデンティティー)をめぐる問いである。本論では、そのような三つの視点を軸にして、1990年代半ばに近代教育思想史研究会および教育思想史学会において展開された議論の特徴を整理する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205789710080
  • NII論文ID
    110009926796
  • DOI
    10.20552/hets.suppl.0_45
  • ISSN
    24238570
    09196560
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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