近代批判から教育人間学へ? : 失われた<歴史>を求めて(第V部 省察から展望へ: 近代批判と教育思想史のゆくえ)

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タイトル別名
  • From the Critique of Modernity to the Educational Anthropogy? : Remembrance the Histories and the Historians

説明

『近代教育フォーラム』第15号(2006)〜第18号(2009)の特徴を分析した上で、学会として確認すべき事項を提案する。この時期の特徴は、第一に、学会や近代批判の意義自体が問い直されていることである。近代批判の自明性が失われ、妥当性が問題となっている。第二に、教育人間学的な議論が前面に出ることである。問題関心の拡張にともない、「思想史」と「近代批判」の融合例は減少する。第三に、「歴史色」が薄まることである。教育哲学(会)に接近するとともに、教育史(学会)との距離は遠のく。歴史を軸とした近代教育学/戦後教育学との対決というモチーフが失われている証左である。以上を踏まえて最後に、学会・研究のテクストとコンテクストを再確認する必要があると指摘する。具体的には(1)外部との関係、(2)学会の基盤、(3)研究方法論の3点である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205789728640
  • NII論文ID
    110009926807
  • DOI
    10.20552/hets.suppl.0_185
  • ISSN
    24238570
    09196560
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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