ダストから微惑星へ : 衝突密度進化と急速合体成長(「2013年度最優秀研究者賞受賞記念論文」)

書誌事項

タイトル別名
  • From dust to planetesimals: collisional density evolution and rapid coagulation
  • 2013年度最優秀研究者賞受賞記念論文 ダストから微惑星へ : 衝突密度進化と急速合体成長
  • 2013ネンド サイユウシュウ ケンキュウシャショウ ジュショウ キネン ロンブン ダスト カラ ビワクセイ エ : ショウトツ ミツド シンカ ト キュウソク ガッタイ セイチョウ

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抄録

ダスト微粒子から微惑星が形成される過程は多くの謎に包まれている.ダストの合体成長を阻む最大の困難の1つは,ダストが原始惑星系円盤の中で成長するよりも速く中心星の方向に落下してしまうという,いわゆる「ダスト落下問題」である.筆者らは,近年の数値衝突実験によって明らかになってきた「ダストの衝突合体に伴う低密度化」を新たに考慮し,ダスト落下問題の再検討を行った.その結果,低密度化に伴うダストの空気力学的特性の変化がダストの急速な成長をもたらし,ダストが大規模な落下を経験せずに微惑星サイズにまで成長することが可能になることを明らかにした.本稿ではこの研究成果についてできるだけ丁寧に解説し,その適用限界についても議論する.

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