03心−24−ポ−74 援助行動を含む鬼ごっこへの参加が児童の援助自己効力感に及ぼす影響
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- 上野 耕平
- 香川大学教育学部
抄録
<p> 近年、体育の存在意義として「人間形成」への貢献が主張されている。その主張には、体育に対して社会から寄せられる積極的な期待に応えると共に、社会が納得しうる体育の存在意義を説明する意図が含まれている。体育の「人間形成」への貢献を説明するためには、運動やスポーツで用いられる技術そのものに含まれる、例えば道徳性や社会性を高める要素に注目した研究が必要とされている。そこで本研究では身近な運動あそびの一つである「鬼ごっこ」に認められる援助行動を促進するルールに注目した。そして「仲間を助ける」ことに注目した鬼ごっこ(なかま鬼)を開発・実践し、援助行動を含む鬼ごっこへの参加が児童の援助行動に対する自己効力感に及ぼす影響について検討した。なかま鬼及び援助行動を含まない鬼ごっこの両方に参加した、小学2・3年生45名から得られたデータをもとに分析した結果、なかま鬼に参加することにより児童の援助自己効力感を高められる可能性が窺われた。今後は体育授業場面での実施方法を検討するほか、体育授業前後の学校生活場面における援助行動の変化について確認することが課題となる。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 67 (0), 142_1-142_1, 2016
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205804807808
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- NII論文ID
- 130005245079
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可