05バ−25−ポ−19 上肢帯筋群の形態学アトラス

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抄録

<p> 本研究の目的は、上肢帯を構成する肩甲骨及び鎖骨に付着する20の筋(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、三角筋、大円筋、広背筋、烏口腕筋、大胸筋、小胸筋、大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋、前鋸筋、鎖骨下筋、肩甲舌骨筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋)についての形態的特徴を示すことである。日本人男性の解剖用献体(大阪大学解剖学講座協力)を対象として、肉眼解剖学的手法により各々の筋を起始、停止様相の観察後に摘出し、筋組織部の全てを筋束レベルに分離することで筋束長を計測した。分離後の筋重量を計測し摘出直後との比較ならびに体積を計測して正味(筋組織)の筋横断面積を推定した。筋腱複合体としての筋膜、腱膜様相と筋束配列及び走向をイメージできるよう平面に配置して写真撮影した。いわゆる形態の十分な理解と確認のないままに機能を優先させて解析を行っても、そこにはおのずと限界があるといわれる。形態の左右差等の違いは遺伝的要因及び生活・運動習慣(非対称性トレーニング等)の関与が推察されるが、個人において形態差が存在するであろうことを基本とする認識への一助になればと考える。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205805086592
  • NII論文ID
    130005245132
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.181_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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