04生−25−ポ−17 表面筋電図より判断した吸気補助筋に対する効果的な吸気筋トレーニング条件

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抄録

<p> 外因的な吸気抵抗条件下での吸気筋トレーニングが学術的にもスポーツ現場においても注目されている。しかし、何れもトレーニングに必要な条件(Flow rateや肺気量)は曖昧なまま実施されている。本研究では、トレーニングに効果的な吸気条件を見出すために、胸鎖乳突筋と斜角筋を対象に、様々な吸気条件下での表面筋電図(EMG)の振る舞いを明らかにした。成人男性8名は、最高Flow rateを基準に設定した目標値(8段階)に合うよう随意的吸気を行った。この課題を吸気抵抗あり(23cmH2O)となし条件で行い、胸鎖乳突筋と斜角筋からEMGを導出した。各条件および各筋において、横軸に最高Flow rateで正規化された平均Flow rate、縦軸に最大吸気圧発揮時のEMGで正規化されたEMG振幅値をプロットし、曲線推定を行った(Flow rate-EMG関係)。その結果、全被検者の各筋において、有意な指数回帰曲線が得られた。その増加勾配は、高い肺気量時に高まり、またEMGが発現開始するFlow rateは、吸気抵抗の存在に加えて肺気量が高いほど、低値になった。したがって、トレーニングの吸気条件の決定には、吸気抵抗、肺気量、およびFlow rateの組み合わせを吟味する必要性があると言える。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205805160960
  • NII論文ID
    130005245029
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.164_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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