09方−26−口−43 プロ野球捕手における二塁送球動作の特徴

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抄録

<p> 捕手の二塁送球は、動作時間、ボール初速度(以下、送球速度)、送球精度の3つの要素で構成される。本研究では、三次元画像解析法を用いて、プロ野球捕手の二塁送球動作の特徴を明らかにすることを目的とした。被験者は、某プロ野球2球団の捕手11名であった。試技は、正規の距離(18.44m)から投球したボールを10球程度、全力で二塁に送球させた。2台の高速度VTRカメラで撮影し、三次元画像解析を行った。分析試技は捕球から二塁到達までの時間が最も短くかつ内省が良い試技とした。送球時間、動作時間、滞空時間、送球速度および各分析項目での相関分析を行った。結果は、動作時間と滞空時間および送球速度、送球時間と動作時間には有意な相関はなかったが、送球時間と滞空時間および送球速度には高い相関が示された。プロ野球捕手は、動作時間を短縮することが必ずしも送球時間を短縮することに関係しておらず、送球速度を増大することで滞空時間を短縮していると考えられる。その中でも、主に動作時間を短縮するタイプと送球速度を増大するタイプに分けられると推察される。特に、前者のタイプでは、予備動作を利用して送球している可能性が示唆される。</p>

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詳細情報

  • CRID
    1390001205805785600
  • NII論文ID
    130005245328
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.256_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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