09方−26−ポ−34 野球選手のスイング特性に関する横断的研究

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抄録

<p> 本研究は、小学生からプロまでの野球選手422名を対象に、トス打撃におけるスイングの特徴を横断的な調査から明らかにすることを目的とした。実験は、最大努力によるトス打撃を3~5回実施した。その際、慣性センサユニット、アタッチメントおよびスマートフォンのアプリケーションから成るバットスイング解析システム(MIZUNO Swing Tracer)を用い、8つのパラメータ(スイング時間、スイング速度(最大時、ボールインパクト時)、インパクト加速度、ローリング、スイング回転半径、ヘッド角度、スイング軌道)を計測した。その結果、年齢経過あるいは競技レベルが高くなるにつれて、スイング速度は高い値であった。またスイング時間は短く、回転半径は小さくなる傾向がみられた。これらの結果より、熟達した野球選手はスイングが開始されてからボールインパクトまでの短時間の中で回転半径を小さくし、大きなスイング速度を獲得していることが示唆された。よって、本研究の結果は、発育期やアマチュアの選手を育成する立場の指導者にとって選手の現状を把握することができ、トレーニングや練習の方法を検討する上で重要な知見になると考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205805890432
  • NII論文ID
    130005245409
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.268_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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