09方−26−ポ−64 「勝負強さ」とは何か、をめぐる探索的研究
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- 野口 将秀
- 関西大学非常勤講師
書誌事項
- タイトル別名
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- バレーボールの試合場面に対する反省的考察
説明
<p> 競技スポーツの中で、重要な「勝負所」の局面において、自らにとって最高のパフォーマンスを発揮することは難しい。そこでは、「身体」と「意識(あるいはこころ)」の関係性、そしてその状況における流れや空気感といった目に見えない「場」の問題が複雑に絡み合っていると考えられる。 本研究ではそうした局面で求められるものを「勝負強さ」概念とし、インタビュー調査及び実践事例の省察を通した事例的検討を軸に、フロー(Csikszentmihalyi、1990)及び無心(西平、2014)、東洋的心身論(湯浅、1990)といった理論と絡めながらその輪郭に迫ることを目的とした。そのため、①高校バレー指導者5名へのインタビュー、②中学バレー指導者兼実業団選手に対する関与観察、③それらを考察する著者自身の経験分析、④著者による指導実践の描出と反省的考察、⑤著者の選手としての経験描出と考察、という5つの研究を行った。</p><p> なお、本発表では研究⑤について発表する。そこでは、単に頭でなされた知的理解ではなく、実体験に基づいた体験的理解から「融和的自立状態(Harmonized existence condition)」という概念を導出し、「勝負強さ」と考えられる状態について検討を行っている。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 67 (0), 278-278, 2016
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205805907072
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- NII論文ID
- 130005245428
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可