フラボノイドのビタミンC節約効果に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation on Vitamin C Sparing Effect of Flavonoids
  • フラボノイド ノ ビタミン C セツヤク コウカ ニ カンスル ケントウ

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説明

ヘスペリジンとその誘導体について,構造上の差がC節約効果に及ぼす影響を中心に比較検討を行い,併せて,C節約効果に及ぼすヘスペリジンそのものの影響についても検討を行った. モルモットをAsA単独投与群,AsA無投与群,AsA-ヘスペリジン投与群,AsA-ヘスペリジンカルコン投与群及びAsA-ヘスペリジンメチルカルコン投与群に分け,ヘスペリジン及びその誘導体投与のC節約効果に対する影響について検討した. ヘスペリジン投与群と比較してその誘導体投与群には体重増加及び臓器中のC含量に有意差は認められなかった.この結果,ヘスペリジンの閉環あるいは開環構造の差はC節約効果に顕著な影響を及ぼさないものと推測される. また,ヘスペリジンのC節約効果に及ぼす影響をAsA単独投与群,AsA無投与群,AsA-ヘスペリジン1mg投与群,AsA-ヘスペリジン10mg投与群及びヘスペリジン単独投与群について検討したが,体重増加及び臓器中のC含量に有意差はなく,投与量の違いによる効果の差は見られなかった. AsA投与時及びAsA無投与時いずれの場合においてもC節約効果に対するヘスペリジン投与の影響は認められなかった.

収録刊行物

  • ビタミン

    ビタミン 55 (12), 589-593, 1981

    公益社団法人 日本ビタミン学会

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