09方−09−ポ−56(115) 無風および追風条件における全力疾走中の疾走動作の違い

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抄録

<p> 陸上競技短距離走におけるトレーニングは、最大疾走速度の向上を主な目的としている。代表的な方法として下り坂や牽引装置を用いたアシステッドトレーニングという方法がある。それらに関する研究では、ステップ長の増加に伴い疾走速度が増加すると報告されている。しかし、追風を利用したアシステッドトレーニングの研究は見当たらない。本研究は、短距離走を専門とする大学生20名を対象に、扇風機(全高1.38m,風速5.93m/秒,風量187m3/分)を用いた人為的な追風条件と無風条件で50mの全力疾走を行った。なお、扇風機は走路の両側に3.7mおきに20台設置し、50m間の平均風速は2.3m/秒程度であった。光電管を用いて10m毎の平均疾走速度とハイスピードカメラ3台を用いて40mから48mまでの8m区間の疾走動作の分析を行った。分析の結果、無風条件と比べ追風条件において10–20m、30–40mおよび40–50m区間での平均疾走速度が有意に大きく、同様に撮影区間の疾走速度も有意に大きかった。撮影区間におけるステップ頻度及びステップ長に差はみられなかったが、追風条件における滞空期の距離が有意に大きかった。疾走動作に関する詳細な分析結果は当日に報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205811306240
  • NII論文ID
    130006352070
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.239_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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