09方−10−口−23 剣道の床質に関する主観評価と評価者特性の関連

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抄録

<p> 床面の研究では主観評価が有用とされるが、剣道ではプレーヤー特性が評価に影響する可能性がある。そこで本研究では、剣道の床質の主観評価と評価者特性の関連を検討した。大学生剣道部員53名の性別、競技ランク、段位、体力(反復横跳、立幅跳、足指筋力)、怪我の有無、保護用具使用、技の特徴(発現と重要度)を調査した。床質は、ウレタン塗装、無垢材(鉋仕上)およびコルクマットとし、剣道で用いる足遣いのふみきり、ふみこみ、すり足について、「よい」から「よくない」まで4段階評価を行った。主観評価を従属変数、評価者特性を独立変数とする数量化I類を用いて、有意な偏相関係数を示すアイテムのみを残す方法によって分析を繰り返した。その結果、無垢材、競技ランクと段位の低群、男性、反復横跳と立幅跳の高群、遠間からの技や手数は多く発現しないが、それらを重視する競技スタイルの学生ほど、床質を高く評価する傾向が示され、評価への影響が大きいアイテムは床質(偏相関係数0.414)であった。この結果は、低体力の学生は床質に依存して評価が低くなるが、競技ランクや段位など、技量の高い学生も床質に求めるものが厳しくなる傾向を示している。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205811406592
  • NII論文ID
    130006351972
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.215_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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