09方−10−口−02 クラシックバレエの姿勢及び動作における指示語の分かりやすさの検討

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抄録

<p> クラシックバレエでは感覚的な指導が多く、動作を指導する際に指導者の主観に基づいた言葉が使用されることがある。そこで、クラシックバレエの現場で使用される動作指示語の分かりやすさを定量的に評価することを目的として質問紙調査を実施した。調査対象者はバレエ経験者20名と一般学生60名とした。「立つ」「プリエ」「回転」の3つの姿勢及び動作を研究対象とし、それぞれ40個の動作指示語に対し、動作のイメージのしやすさを5件法で解答させた。また、3つの姿勢及び動作に対し、それぞれ6個の動作指示語を用い、どのように身体を動かそうとするかを自由記述で解答させた。その結果、立つ姿勢で首や肩をリラックスするイメージで用いた「笑顔で」は4.7、「耳を緩めて」は2.3と評価に差が見られた。目に見える体勢などの指示がイメージしやすく、身体の中でおこっていることや身体の部位を細かく指定した言葉がイメージしにくいといえる。また全体的に一般学生はバレエ経験者と比較すると数値が低くなる傾向がみられた。したがって、バレエ初心者に対する指導では視覚からの情報とイメージしやすい言葉がけが重要と考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205811575552
  • NII論文ID
    130006352008
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.208_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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