08測−10−ポ−09(9) 女子剣道選手の応じ技における身体や竹刀の動きと試合出場の有無について

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<p> 剣道において、競技レベルが異なる被験者の動きを比較検討した多くの研究では、男子熟練者に共通した動きがあると報告されている。しかし女子においては、身体や竹刀の動きに各々固有のパターンがあり、熟練者であっても共通した動きのパターンに収束しないことが推測される。そこで本研究では、大学女子剣道選手を対象に、応じ技の身体や竹刀の動きが試合出場の有無に影響を及ぼすかを明らかにすることを目的とした。</p><p> 被験者は剣道三段以上の女子大学選手とし、団体戦出場の有無によりレギュラー群と準レギュラー群に2群化した。実験課題は小手すり上げ面とした。各試技をデジタルカメラで撮影し、被験者の身体や竹刀の動きを評価する15項目の値を算出し、比較検討を行った。すべての算出項目において、全被験者の平均値より大きな値を示した者をB、小さな値を示した者をSとし、それら各項目の記号を被験者ごとに配置した結果、各被験者のBまたはSの配列は、すべてにおいて重複がなかった。以上のことから、女子剣道選手には各々に身体や竹刀の動きのパターンがあり、それらは試合出場の有無には直接影響しないことが明らかとなった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205811661184
  • NII論文ID
    130006351828
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.193_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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