12人−09−口−01 イギリススポーツ団体の子ども保護とガバナンスの関係性について

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抄録

<p> 2016年11月にプレミア・リーグの複数のチームでプレイした元イングランド代表選手が、少年期に監督やコーチから性的虐待を受けていたことを新聞紙上で告白し、同様の被害者が数百人単位にのぼるのではないかと報じられた。この報道は、子どもに対する虐待の問題が依然としてイギリススポーツ界の重大問題であることを認識させた。また、長年にわたりスポーツ団体内の虐待が発覚しなかったことから、子ども保護のためにスポーツ団体の良い統制(good governance)が不可欠であるとの認識を覚醒させることとなった。</p><p> このような状況の下で、2016年12月にSport EnglandとUK Sportが共同で「スポーツガバナンスに関する規程」(A Code for Sports Governance)を策定し、2017年4月に公的な資金を受けるあらゆるスポーツ団体が守るべき規範として施行された。同規程は、①構成、②人々、③意思疎通、④標準及び行動、⑤政策及び過程に関する原則を定めている。本研究では、同規程の内容を中心に、イギリスにおける子ども保護と団体の統制のあり方について考察する。</p>

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  • CRID
    1390001205812239488
  • NII論文ID
    130006352199
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.288_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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