10保−09−口−08 中学生における携帯電話・スマートフォンへの依存による心身の不調と関連要因

説明

<p> インターネットに接続可能な携帯電話やスマートフォンは、近年、学齢期の子供においても著しく普及している。本研究では、中学生の携帯電話・スマートフォンへの依存傾向と心身の不調の自覚との関連、および依存傾向に関連する要因を検討した。2015年11~12月に、公立中学校2校に在籍する898人を対象として質問紙調査を実施した。依存傾向の測定には「携帯電話依存傾向尺度」(村井・戸部,2014)を一部改変して用いた。その結果、依存傾向得点が高い者ほど、過去7日間に「頭痛がした」「日中、眠かった」「イライラした」等の心身の不調がみられやすかった。また、依存傾向は、携帯電話・スマートフォン利用に関する家庭のルールの有無との間では関連はみられず、家庭のルールの遵守意識との間で関連が示された。さらに、親、教師等からのセルフエスティームも依存傾向との間で関連が示され、注目された。なお、依存傾向得点は女子が男子に比してより高値を示した。依存傾向の抑制にあたり、家庭でのルールを設定するのみにとどまらず、保護者と生徒との話し合いなどによって生徒がルールを守ろうとする意識を高める取組などが重要であることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205812675840
  • NII論文ID
    130006352103
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.246_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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