01史-09-口-01 19世紀中葉にメルボルンで行われたハーリング
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- 榎本 雅之
- 滋賀大学
抄録
<p> ハーリングはハーレイと呼ばれるスティックを用いて、2つのチームでボールを打ち合うホッケーのような競技である。1884年、アイルランドの「民族的娯楽(national pastimes)」を保護、養成するためにGAA(Gaelic Athletic Association)が設立され、ハーリングは近代スポーツ化する。</p><p> 19世紀の大英帝国の植民地の拡大が誘因となり、当時、帝国の一部だったアイルランドの人々も世界各地へ移住する。また、1840年代にアイルランドで起こった大飢饉や1850年代のオーストラリアのヴィクトリア州でのゴールドラッシュが、オーストラリアへの移住を加速させた。19世紀のオーストラリアでは、アイルランド系の人々が様々な形式のフットボールなどを行なったことや競技の運営の担い手であったことが先行研究で指摘されている。</p><p> 本研究の目的は、帝国の周縁の人々であったアイルランド人が、民族的娯楽を異なる土地でどのように行なっていたのかを検討することである。そのために、19世紀中葉のメルボルンに着目し、アイルランド移民によるハーリングの実相を明らかにする。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 68 (0), 66_1-66_1, 2017
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205813141504
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- NII論文ID
- 130006352425
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可