02社-10-口-16 五体投地(traditional religious prostration practices)を考える
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- 倉品 康夫
- 帝京大学
書誌事項
- タイトル別名
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- 直立2足歩行という進化の歴史的・発生的な制約条件への方便的適応行動として
説明
<p> 直立2足歩行の歴史と経験は四足歩行時代の長さから見れば極めて短く、ヒトは直立2足歩行に十分適応できていない。この進化の歴史的・発生的な制約条件に由来し腰痛、胃下垂等に罹患する▲人類学者、近藤四郎(1981)は前述の解決として四足歩行「ハイハイ運動」を勧めている。その機序とは発達の取り戻しとしてのハイハイが、もう一度立って歩くための準備をしなおすである。この運動を取り入れて室伏広治は障害を克服している▲伝統宗教には平伏運動(traditional religious prostration practices)が礼拝として行われる。仏教では「五体投地」という。これは、両手、両ひざを地面につけて、額を釈迦の御足にすりつけて敬う礼拝の作法である▲これらの運動(practice)は一日の決まった時間に行うことで、緊張している筋肉や腱を引き伸ばし、血流を改善させる。また、しゃがみ、立ち上がるという動作は、腸腰筋など体幹のコアの筋肉を刺激し、基礎代謝を増加させ、バランスを崩した身体を本来の状態に戻す働きをする▲このように宗教の礼拝に方便的に組み入れられている運動について考える。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 68 (0), 79_1-79_1, 2017
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205813402240
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- NII論文ID
- 130006352391
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可