04生−09−ポ−22(22) 降雨が走運動中のヒトの体温・エネルギー代謝に及ぼす影響

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • 冷環境下(10℃)に着目して

抄録

<p>【目的】冷環境(10℃)の降雨が走運動中のヒトの体温・エネルギー代謝に及ぼす影響を明らかにすること。【方法】被験者は男性8名で、環境温10℃、相対湿度50%に設定された人工気象室で10分間の立位安静の後、60分間の走運動を降雨あり(RAIN)、降雨なし(CON)の2条件で行った。運動強度は70%VO2maxとし、服装はポリエステル100%の長袖ランニングシャツとランニングパンツとした。【結果】直腸温、平均皮膚温、温度感覚はRAINがCONと比較して有意に低い値を示した。心拍数はRAINがCONと比較して有意に低い値を示した。血漿乳酸濃度、血漿エピネフリン濃度はRAINがCONと比較して有意に低い値を示した。【考察】冷環境の降雨は、運動中の体温上昇と心拍数の増加を抑制すると考えられる。また、熱ストレスを原因とした血漿ノルエピネフリン濃度の上昇が抑制され、その結果、血漿乳酸濃度の上昇も抑制されたと考えられる。冷環境の降雨は走運動中のヒトの体温上昇と心拍数の増加を抑制し、さらに血漿乳酸濃度・血漿エピネフリン濃度の上昇を抑制したことから、運動パフォーマンスに対し有益であると考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205813745408
  • NII論文ID
    130006351787
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.140_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ