04生−09−ポ−17(17) 低強度での持続的な関節トルク発揮に伴う筋剛性率変化から協働筋間の活動交代を考える

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タイトル別名
  • 足関節底屈筋群を対象として

抄録

<p> 低強度での持続的な関節トルク発揮の際、協働筋の各筋では、活動・休息の時間が繰り返されている。この現象を活動交代と言い、各筋の筋疲労の低減に関連している可能性がある。本研究では、最大随意収縮時のピークトルクの10%に相当する強度で1時間の等尺性足関節底屈トルクを発揮させ、その前後における腓腹筋内側頭(MG)及び外側頭(LG)、ヒラメ筋(SOL)の各筋の剛性率を筋疲労の指標とし、超音波剪断波エラストグラフィを用いて定量した。健常若年男性19名の内、1名は疲労課題を最後まで遂行できず、また別の2名は、MGにおいて活動交代がまったく見られなかったため、分析の対象外とした。1時間の疲労課題中、MG及びSOLの筋活動量は、LGのそれよりも有意に高い値を示した。しかしながら、MGの剛性率は疲労課題後に有意に増加(11%)したものの、SOLの剛性率は疲労課題前後で有意に変化しなかった。また、MGにおける活動交代の回数(中央値:33回)は、SOLのそれ(中央値:30回)よりも有意に高い値を示した。これらの結果から、疲労課題中のMGの疲労の大きさが、幾度となく活動交代を引き起こしていたことが示唆される。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205813749248
  • NII論文ID
    130006351806
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.138_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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