興教大師覚鑁の機根観(2) : 頓・漸・超と密教の機根(智豊合同教学大会紀要,興教大師850年御遠忌記念号)

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Kakuvan's thoughts of the propensity and capacity of a man : Part 2
  • 興教大師覚鑁の機根観-2-頓・漸・超と密教の機根
  • コウギョウ ダイシ カクバン ノ キコンカン 2 トン ゼン チョウ ト ミッ

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抄録

覚鑁の機根観は、これ迄は主として往生論との関わりの中で、最晩年の撰述である『五輪九字秘釈』を中心に、即身成仏(現身往生)の機根と順次往生の機根の分類が論じられてきたが、而しそれとは別なタイプの機根観を主張する所も見られる。即ち、『大日経疏』に基づく頓入・漸入・超入の機根分類、或は密教の機根というものに就ての様々な説明(上根上智とは求める所の果による名称であって生得の素質ではないとし、智慧が無くとも信のみによって上根上智となるとし、又結縁灌頂によって密教の機根が定まるとする等)が為されている。ここではその様な鑁覚の機根観の全体を探ってみいた。

収録刊行物

  • 智山学報

    智山学報 42 (0), 243-258, 1993

    智山勧学会

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