歌唱表現におけるカラオケ使用時の大脳皮質前頭部・側頭部の活動の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of the activities of the frontal and temporal cerebral cortices while singing along with karaoke music compared with singing unaccompanied and singing along with piano music
  • 歌唱表現におけるカラオケ使用時の大脳皮質前頭部・側頭部の活動の特徴--無伴奏,カラピアノ使用時と比較して
  • カショウ ヒョウゲン ニ オケル カラオケ シヨウジ ノ ダイノウヒシツ ゼン トウブ ソクトウブ ノ カツドウ ノ トクチョウ ムバンソウ カラピアノ シヨウジ ト ヒカク シテ
  • ―無伴奏, カラピアノ使用時と比較して―

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抄録

<p> 歌唱表現におけるカラオケ使用時の大脳皮質前頭部および側頭部の活動の特徴をつかむことを研究の目的とした。脳活動の計測には光トポグラフィ装置を用い, 前頭部22チャンネル, 右側頭部12チャンネル, 左側頭部12チャンネルの計46チャンネルで計測した。被験者は健常大学生10名とした。カラオケ使用時の特徴を明らかにするために, 同一楽曲を無伴奏で歌う時またはカラピアノで歌う時と比較した。楽曲は《翼をください》を取り上げ, 無伴奏, カラピアノ, カラオケの3つのタスク (各75秒) を設定し実験を行った。</p><p> その結果, 前頭部では, カラオケ使用時はカラピアノ使用時より酸素化ヘモグロビン (oxy-Hb) が有意に低下することが明らかとなった。側頭部については, 3つのタスクの群間の有意差は見られなかった。</p>

収録刊行物

  • 音楽教育学

    音楽教育学 41 (1), 1-10, 2011

    日本音楽教育学会

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