J. McN.ホイッスラーのジャポニスムを出発点とした美の普遍性と融合

書誌事項

タイトル別名
  • Spread of Universality and Unity of Beauty—J. McN. Whistler’s <i>Japonisme</i> as staring point
  • J. McN. ホイッスラー ノ ジャポニスム オ シュッパツテン ト シタ ビ ノ フヘンセイ ト ユウゴウ

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説明

<p>19世紀後半,日本,西洋ともに,異文化と出会うことで自らの伝統を見直し,新しい芸術表現を探究した。J. McN.ホイッスラーは,イギリスのジャポニスムにおいて,最も早い時期から日本美術への傾倒を示した画家であり,東西の美の普遍性と融合を唱えた。本稿では,ホイッスラーを出発点として,東西の芸術文化交流における,チャールズ・ラング・フリーア,アーネスト・フェノロサ,金子堅太郎の関わりに焦点を当て,その広がりについて吟味し,画家,パトロン,お雇い外国人,そして官僚が,19世紀後半から20世紀にかけてのグローバリゼーションの中で,国境を超えた美の広まりに,それぞれの立場から歴史的役割を担っていたことを明らかにした。また,東西の芸術の源流を,西欧芸術の美の規範である古代ギリシャに求め,「普遍的に広がる美」を肯定したことを示した。</p>

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