宮城県に侵入した淡水エビ:カワリヌマエビ属<i>Neocaridina</i> spp.の分布拡大とヌカエビ<i>Paratya compressa improvisa</i>への影響

  • 長谷川 政智
    NPO法人シナイモツゴ郷の会.
  • 池田 実
    東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター.
  • 藤本 泰文
    公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団.

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of the exotic freshwater shrimp <i>Neocaridina</i> spp. in Miyagi Prefecture and influence on the habitat of native shrimp <i>Paratya compressa improvisa</i>

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説明

<p>外来種となるカワリヌマエビ属Neocaridina spp.と在来種のヌカエビParatya compressa improvisaの生息状況を宮城県北部の河川・水路ならびにため池で調査した.調査した河川・水路の114箇所のうち57.0%にあたる65箇所でカワリヌマエビ属の生息を確認した.一方,ヌカエビは44箇所(38.6%)でしか確認されず,また,1地点あたりの捕獲数もカワリヌマエビ属の半分以下であった.ため池では,カワリヌマエビ属が出現した池は56箇所のうち11箇所と少なかったが,ヌカエビは36箇所で確認された.一般化線型混合モデルによる検定と合わせて分析した結果,どちらのタイプの水環境でも,ヌカエビ生息地にカワリヌマエビ属が侵入した場合には,ヌカエビの生息に負の影響を及ぼす可能性が示された.したがって,今後も宮城県においてカワリヌマエビ属の分布は拡大し,ヌカエビの分布は縮小することが示唆される.</p>

収録刊行物

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205823441664
  • NII論文ID
    130006200031
  • DOI
    10.20745/izu.9.0_47
  • ISSN
    24242101
    18819559
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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