東海3県の大学におけるメディア・リテラシー授業の実態分析

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タイトル別名
  • An Analysis of Media Literacy Course Syllabi at Universities in Three Japanese Prefectures
  • トウカイ 3ケン ノ ダイガク ニ オケル メディア ・ リテラシー ジュギョウ ノ ジッタイ ブンセキ

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抄録

本稿は,東海3県の大学においてメディア・リテラシーを扱う授業がどのように行われているのかを分析した。まず,「マスメディアを主な対象とし,クリティカルな読み手の育成を主目的とするメディア・リテラシー」を20世紀後半型メディア・リテラシー」と名づけた。次に,「マスメディアも含むさまざまなメディアを対象とし,メディアの使用・受容・表現の複合的な能力を向上させることを主目的とするメディア・リテラシー」を「21世紀初頭型メディア・リテラシー」と名づけた。その上で,東海3県の大学のシラバスをもとに,どちらの型の授業が多いのかを調べた。その結果,「20世紀後半型」の授業の方が多いことがわかった。さらに,「21世紀初頭型」授業への移行を妨げている壁は「発信について教えること」であり,「発信」は「専門科目」に比べ「共通教育科目・教養科目」でほとんど教えられていない実態が明らかになった。

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