ラオスの首都ビエンチャンにおけるメディア環境調査 : 隣国タイの放送との比較から

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タイトル別名
  • Media Survey in Vientiane : Education and Media in Laos, in Comparison with Those in Thailand
  • ラオス ノ シュト ビエンチャン ニ オケル メディア カンキョウ チョウサ リンゴク タイ ノ ホウソウ ト ノ ヒカク カラ

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抄録

ラオスは人口483万人という熱帯の小国である。国際的な注目度は低く、情報も少ない。だがこの国にとって日本は第一の援助供与国であり、人的資源開発への支援を通じて今後ますます関係が深まるだろう。本稿では、最も情報が手薄な分野のひとつであるラオスの教育とメディアについて、タイとの比較という観点から、筆者が首都ビエンチャンで実施した調査の結果を踏まえて報告したい。もともとラオスの教育は、成人識字率わずか58%という数字が表すように、大きな問題を孕んでいる。このような中でメディアがその役割を果たし、質の高い教育番組を提供できれば、学校・教員数の少なさは補完できる。国営テレビ局は、「ラオス人はタイのテレビばかり見ている」との風評とは裏腹に比較的健闘している。タイの番組に比較すれば視聴者の自家製番組の質に対する評価は総じて低いものの、ラオス国民のタイに対する複雑な感情が数字を通じて見えてくる。

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